目次
1.トスバッティング?ティーバッティング?
野球界のあるあるで、ゴチャゴチャになっているトスバッティングとティーバッティング。
私も長い間、お父さんコーチとか入れ替わるたびに通じないことがあったので、整理したいと思います。
トスは、近くにいる味方へ、ボールを軽くすくうように投げ渡すことをいい、ティー (tee) は、『ウィキペディア(Wikipedia)』によると「野球の練習やティーボールに使用される。細長い棒の先にゴム製の台を取り付けている」とあるようにボールを乗せる用具のこと。
つまり、
下から投げられたボールを打つ練習をトスバッティング。
スタンドティーに置いたボールを打つ練習をティーバッティング。
ということになります。
2.トスバッティングの練習は小学生には適さない?
Ⅰ.トスバッティングの目的を理解しないと逆効果になる
〇スイング軌道の確認
〇ミートポイントの確認
〇タイミング動作の確認
などをバットでボールを打つことでレベルアップするには欠かせない練習です。
Ⅱ.トスバッティングのデメリット
トスバッティングは、種類がたくさんありますが、基本、斜め前方からトスされたボールを打っています。
斜め前からのボールであるため、
●最初から開いた状態でボールを待つ。
●背中側に体をひねりすぎた状態からスイングしてしまう。
●トス方向にステップしてしまう(インステップ)。
実際にピッチャーが投げるボールは、斜め前からではないので、実際の投球を打つときに身体の開きが早くなり、引っ張る打球になってしまいます。
また、練習の中盤位になってくるとボールの方向に身体が向いてきて足をトス方向に踏み出したり、身体を必要以上に捻ったりすることが見受けられます。
本来ピッチャーが投げるボールを打つためのレベルアップに必要な練習のはずなのですが、目的やデメリットを理解していないと効果がなくなるどころか打てなくなってしまいます。
トスバッティングの練習の時には、
上半身は捻りすぎていないか
身体がトス方向に向いていないか
トス方向に足を踏み出していないか
をしっかりチェックしながら、
打球はセンター方向へ
トスされたボールは打ちやすいです。
その分、大事なことを忘れてしまいがちになりますので、逆効果にならないためにも確認しながら練習してください!
3.トスバッティングは投げる人が重要
- しっかり投げないとバッティングフォームが崩れてしまう。
- 愛情を持って投げてあげること。
Ⅰ.トスの上げ方
- 投げる方の足を前にする。
- バッターにボールを見せてから、
- ゆっくり後ろに引いて投げる。
反対だと手首を使ってしまうので『フワッ』とした高いボールになってしまう。
低く手首を使わずボールを回転させないように手の平が顔の前に来るように投げましょう!
Ⅱ.トスする場所
- 踏み出した足の前側。
- 腰の高さ位を狙って。
バッターのヘソからやや前側の腰辺りにボールをぶつけるつもりで!
見送ったときに高めだと前側の腹部辺り、低めだと前側の足のひざ下周辺に当たるはずです。
Ⅲ.タイミングが合っているか確かめながらトスしましょう!
タイミングの順番 | トスする人 | バッター |
---|---|---|
(1)
|
投げる手を前方に出してボールを見せる
|
ボールを待つ構えをする
|
(2)
|
後ろ側に手を引く
|
テイクバックをする
|
(3)
|
トスをする(投げる)
|
足を踏み出す
|
(4)
|
バッターが打つのを見る
|
ボールを打つ
|
(1)(2)(3)(4)のタイミングを取りながら(4)でしっかり打ちましょう!
注意
座ってトスをすると、下からくるボールになってしまい実際のボールの軌道との差がありすぎてしまいます。
子どもにトスする時は、中腰からがおすすめです。