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1.年々、入団希望者の減少やチームの合併などが噂され野球人口の減少を感じます。

わがチームも体験入団を春・秋・冬にしたり、随時募集をかけていますが、あまりにも希望者が少なくさみしく感じます。
ある企業の調査などで、野球人口の減少や人気の陰りが指摘されています。
そして、すべてサッカーに抜かれたそうです。

最近は、サッカーだけでなくバスケットやテニス、卓球なども競技人口が増えているようです。
多種多様な競技スポーツが注目され、子供たちの選択肢が増えたのはとてもいいことだとは思います。

少子高齢化の影響で、子供が少ない中で、いろいろな競技に分散するわけですから、野球人口が減るのは当たり前といえばそれまでです。
今までが多すぎたのかもしれませんが、野球隆盛期を知っているものとしては、余計に人気の凋落ぶりを感じるのだと思います。

2.野球人気がなくなってきている原因

他に原因はどこにあるのだろうと考えた時、私が一番に思うのは、今までの野球会が人気に胡坐をかき、底辺の拡大を怠ってきた事にあると痛切に感じています。
人気があったから、底辺を拡大しなくても「人は勝手に集まる」みたいな殿様商売的な考えから脱却できなかったことにあると思っています。

以前、地元出身の引退したプロ野球選手ではありますが、「学校で野球教室をしてくれないか」とお願いしたことがあります。
「無償というわけにはいかない。相場があるので、それなりに掛かります」と言われたことがあります。
地元に貢献とか何とか言って、「結局お金かよ!」ですよね。
今の野球人気の凋落を考えれば、そういう昔からの風潮やしがらみを超えて、『一肌脱ぐか!』くらいの男気が欲しいです。
特に地方は、元プロ野球選手でも接する機会がないのだから。

日本プロ野球機構(NPB)が知恵を絞って、無償で地元の選手を派遣して野球教室などを開いて、底辺拡大に今こそ力を注ぐべきだと思います。

3.野球は難しいから人気がない!?


昔のように、親子や友達同士でキャッチボールをすることもなくなってきているので、ボールを投げる・捕るということが出来ません。
野球の最初のスタートである投げる・捕るは、想像以上に難しく高い壁です。
ここで諦めてしまう子が、たくさんいるらしいです。

さらにボールを打ったり、走ったり、スライディングしたりやらなければならないことがたくさんあり、すべてができるようになるには時間がかかります。

その後、守備ではカバーリングやバックアップからカットプレーやランダンプレーなどなど。
攻撃では、色々な点を取るための戦術などなど。

そして、ルールと・・・。
(このルールが初心者には本当に難しくめんどくさい。)

このように、たくさん覚えなければならないこと、やらなければならないことがあります。

こればかりは変えられませんので仕方ありませんが、やはり難しいでしょうか?

4.人気がないからと諦めずに何とかしたいのですが・・・


保育園や幼稚園では、サッカーでのボール遊びはしますが、ボールとバット使った遊びは、全くといっていいほどやらないそうです。
危ないからということと手軽に遊べないというのが理由だそうです。

幼稚園に体験募集のお願いに行ったら、「まだ早いんでは?」といわれる始末。
なんとか柔らかいボールとティーボールで体験してもらい、野球の面白さを味わってもらおうと企画していた矢先に教育者からの言葉に落胆しました。
保護者から子供を預かっている以上、厄介なことになるかもしれないので、なかなか難しいのかもしれません。

でも、底辺の拡大を考えた時に保育園や幼稚園に話しかけるのが、一番の策だと今のところ思っています。

小学生になった時、サッカーはしたことあるけど野球はしたことがない。
ボールを投げたり打ったことがない。

野球そのものを知らないそんな子供が既に増えてきています。
これでは、野球への選択肢がなくなるのは当然です。

なんとかして、野球を知らない子供たちに野球を知ってもらうことが課題です。

5.野球界も少しずつ変わりつつある?

まだ実感はありませんが、底辺の拡大のための動きはあるようです。
野球連盟でもヤクルトの宮本コーチのように保育園や幼稚園でティーボールをして普及を図ろうとする案はあるようです。
具体的なことはこれからのようですけれど。

大会や練習試合で目に付くのは、女の子の競技者が増えていることです。
多いところではチームに3~4人いるところも。
そのうち男女比が逆転しちゃうかもしれませんね!