少年野球を通して(1)成信力、(2)想像力、(3)決断力の三つの『力』を身につけ、成長することを願っています。

(1)「成功を信じる力」=『成信力』


最近、少年野球の世界では、よく聞く言葉です。
確かメンタルトレーナーの方が作り出した言葉だったと思います。
「成功を信じる力」がない限り、頑張ることや努力することはとても難しく、厳しい練習も耐えることができず、あきらめてしまう。
結果、野球を嫌いになってしまうケースもあります。

『成信力』を持っている子は、勝ちたい気持ちがあるから、厳しい練習が楽しいと思えます。
『成信力』があれば今はできなくても、能力のない子でも、いずれ必ず開花する時が来ます。

「成功を信じる力」=『成信力』。
野球少年には、ピッタリな言葉だと思うのです。

(2)少年野球で『想像力』=「考える力」を育てよう!

Ⅰ)“準備”がどれだけできているか。


野球は“準備”が大切なスポーツと言われています。
試合で勝つための練習は、“準備”のひとつです。
試合の時に起きるプレーを『想像』して日頃の練習に取り組んでいます。

普段の練習前の道具の“準備”もそうでしょう。
テキパキと早く“準備”をすることで、たくさん練習ができて上手くなれると『想像』しているかどうか。
長い間、少年野球に携わっていると強いチームは、道具の準備が早く片付けも早いです。

Ⅱ)『想像力』=『思いやり』


野球は、『思いやりの』スポーツです。
敵にボールを投げるという行為は、野球にはありません。
投手と捕手の間に打者という”敵”(相手)がいますが、投手は捕手にボールを投げます。
全てが味方のチームメイトに「仲間」に投げるのです。
一塁送球をはじめ、捕りにくいボールを投げることは、まず絶対にありません。
そこには、「捕りやすいボールを投げてあげよう!」という『思いやり』があります。

仲間の足りない部分を補ってあげる思いやりの精神。
ボールがグランドに転がっていたら、仲間がケガをしないように拾ってあげる思いやりの気持ち。

仲間を思いやる行動は、『想像力』がないと、できるはずありません。
相手の立場に立って仲間の嫌がることはしない、協力し助け合うことを大切にして相手に対する思いやりの心を育ててほしいのです。

Ⅲ)野球は“失敗”の多いスポーツ。

守りであれば、捕球のミスや送球のミスに連携のミス。
攻撃であれば、バッティング時のアウトになる打撃やバント失敗にはじまり、走塁ミスや盗塁失敗、サインミス。
ベンチワークのミスや選手起用の失敗などなど上げたらまだまだたくさんあります。
それだけ失敗の多い競技が野球です。

だからこそ、うまくいったとき、ミスがなかった時の達成感は格別なものがあります。
今できないことが出来るようになった自分の姿を『想像』し、そのために必要なやるべき努力(練習)を逆算して実行することが大切です。

(3)野球を通して決断力と判断力を磨く


これから大人になり社会人になっていくうえで、自分で決めなければならないことがたくさん出てきます。
野球も「盗塁」・「走塁」や「打つ」ことなど一瞬の判断力が必要です。
それらは、他人の指示を待っていては、手遅れとなり試合の中では致命傷となり、敗戦の原因となります。

他人に頼らず、自分で判断しながら、決断していかなければなりません。

この3っつ『力』を野球を通して身につけて子供たちが成長していくことが願いです。