ボールが捕れたり、投げられるようになったらいよいよキャッチボールです。
その前にボールの握り方は大丈夫ですか?
投げる時の腕の使い方は忘れてませんか?
捕球方法の手の出し方は、大丈夫ですか?

「あれやこれや」あまりうるさいことを言っても子供は、面白くないと思いますので、二つくらいのポイントを教え、出来たら段階的に「やらなければいけないこと」を増やしていくのが良さそうです。

飽きて適当になってきたら、止めるくらいがちょうどいいです。
『もっとやりたい』という気持ちを残したまま止めた方が次につながります。

1.ボールの握りと投げる腕の動き方を整理しましょう!

投げる前におさらいの意味も含め、子供に「ボールの握り方は?」、「どうやって投げるか?」を聞いて確認してください。
特にボールの握り方はおろそかになりがちです。
少年野球 正しい投げ方をするために家でする練習方法の1)ボールの握り方と4)肩幅より広めに足を開き立って練習しよう!をご確認ください!

2.投げる時の約束事

実際に投げてみましょう!
➀地面に投げる方向にラインを引く。

⓶投げる方向に対して足を90°にして両足で立つ。
(ラインの上に踵を置きます。)
(投げる的をしっかり確認する。)

⓷投げる方向の足を上げ軸足1本で立ちます。
(両手は胸の前でセットする。)
⓸上げた足を下ろす時に両手を左右に大きくへそから振り分けトップの形を作ります。

地面に引いたライン上で手を回します。

投げる手は小指から上げる。

投げる手の甲を後頭部にぶつける感じ。ポイント

投球方向の腕の肘を投げる方向に向ける。ポイント

⓹上げた足のつま先がライン上につくように踏み出します。

ラインに踏み出し足をつくことが重要。ポイント

⓺踏み出し足の上で体を回して、
⓻最後に手を振ります。

投げる時の腕の動作(腕を振る)は一番最後で真横に振り下ろすだけです。

⓼踏み出した足1本で立ちましょう!

投げるリズムを覚えましょう!

1、2、3というタイミングを取る意識が大切です!
で足を上げる。
で上げた足を踏み出す。
で腕を振って投げる。

2のタイミングで投げる人がたくさんいます

3で上半身を回転させて投げるんですよ!

ポイント

余談になるかもしれませんが、1、2、3のタイミングで投げられるようになったら2と3の間に体重移動の『のー』が入ってきます。
どこか頭の隅にでも記憶しておいてください。
まずは、1、2、3というタイミングでしっかり投げられるようにしましょう!

3.ボールを捕りましょう!

Ⅰ.構えは・・・。

➀両足を少し開き、膝を軽く曲げます。
⓶捕球側の腕の形は、前習いの姿勢から軽く肘を曲げた形。
⓷手の平はボールが来る方向に見せるように。

慣れてきたら手は降ろしてボールを待ちましょう!

Ⅱ.さあ!いよいよキャッチングです。

ボールとグラブと目は三角形の関係になると目測しやすくなりますよ!

くれぐれもグラブでボールが見えなくならないようにしてください。

飛んでくるボールに対して捕る時の手の出し方は少年野球を始めた子供が最初に取り組みたい捕球練習の“円キャッチ”を参照してください。
※捕球が慣れてきたら捕球の際、捕球側の足を出しながら捕球してみましょう!

ボールを上から抑えるように捕球したり、落ちないようにひねったりしないこと

投げた人にボールが見えるように捕りましょう!

目をつぶらず捕るまで見ること。

4.最初は、柔らかいボールで短い距離のキャッチボールから

Ⅰ.最初は、ボールが怖い!?

大人も大谷選手の160㎞を超えるボールは恐怖で逃げるはずです。
子供だって、自分の力量を超える速いボールが来ると危険と判断して逃げたくなります。
怖くて逃げるということは、状況判断が出来ている証拠でしょうか!?
でも、いつまでも逃げてはいられないので

Ⅱ.当たっても痛くない柔らかいボールから始めましょう!


スポンジボールなどの柔らかいボールで捕球の手の使い方を覚えながらキャッチボールをしてください。

ボールが軽く捕りにくいので、グラブ・素手、どちらでもかまいません。

少しボールは堅いですが、ボールを止める壁を作る感覚が身につくマジックキャッチボールセットもおすすめです。

Ⅲ.グラブの構えたところに投げてあげる

軟式ボールでキャッチボールをするときは、子どもがグラブを出しいるところに入るように投げます。
ですから、親御さんが、コントロールできる距離からで十分です。

5.お父さんお母さんにお願いがあります!

“投げる時の約束”のこともあり、最初はどこにボールがいくかわかりません。
できれば、それを何事もなかったように捕ってあげてください。
最初のころは、それたボールを「捕ってこい!」と言って捕りに行かすと楽しくなくります。
狙ったところに投げられなかった子供は「失敗した!」と思っていますので、何事もなかったように捕ってあげれば失敗を感じず、ずっと笑顔で楽しく続けられます。

ドンドン距離が離れても捕ることが出来るようになれば、キャッチボールは比例して楽しくなります。
キャッチボールで投げること捕ることが出来れば、野球の7割くらいはできたようなものです。
だからこそ野球のキャッチボールは大切なんです!!