1.挨拶をしない人が増えている?

もう、そろそろ仕事の引退も近づき、今までの社会人の後輩たちのことを振り返ると挨拶をしない、できない人がなんて多いことか。
そんな世の中に誰がしたんだ!させたんだ!と嘆きながら、そもそも挨拶をする必要があるのか?ないのか?を考えてしまいます。
私たち世代は、特に縦社会の中で生きてきたこともあり、先輩や目上の人に対する礼儀や態度は、親や先輩たちに厳しく言われてきました。
そのような中で、育ってきていますので尚更、「挨拶ひとつできないんだよ!?」と感じるのかもしれませんね!

今の世の中、体罰問題をはじめ、昔は当たり前だったことが、「これは、おかしい!」、「そのやり方はダメではないのか?」というう声がたくさん上がり始めて改善されていく様はとても良いことだと思うのですが、誰もが声を上げやすくなっている反面、それと同時にに昔からの日本人の持っている礼儀やマナーが失われていってるような気がするのです。
今一度、『挨拶』『礼儀』『マナー』について考えてみませんか?

2.なぜ、挨拶をしなければならないのか?それほど挨拶は重要なのか?

「なぜ野球をして欲しいのか?」「野球を通して子供にどうなって欲しいのか?」と問いかけた時に「野球が上手になってほしい」という事とは別に、団体競技の中で、ルールや協調性、忍耐力、思いやり、そして礼儀を学んでし欲しいという内面的な成長を願っているんだと思うんです。
子供の将来を考えて、社会で生きていくために必要なことだと親御さんたちも思っているのです。立派な大人になるために少年野球から高校野球に至るまで、うるさく言うのです。

また、少年野球を通して礼儀や挨拶を身につけてほしいと考えている親御さんたちがたくさんおられるということは、誰もが感じている事なのでしょう。苦言をあえてするならば本来は家庭で教えることだと思うのです。

挨拶が心のない形だけになっていないか?

小学生の低学年の時には、「挨拶しなさい」と言われるから「挨拶をする」、高学年のマネをする形からでいいと思いますが、「どうして挨拶をしないとダメのか」を親をはじめ指導者が教える必要がでてきます。
練習するグランドまで自転車で行くことが多いのですが、すれ違う女子中学生に挨拶されることがあります。とても良い気持ちになります。
「挨拶の大切さを子供に教えている、きっと素敵な両親なんだろうな!」と思うのです。

3.挨拶で人生が変わる!?

挨拶をされて嫌な気持ちになる人はいるのでしょうか?。
反対に挨拶をされないと嫌な気分になる人はたくさんいます。

『おはようございます!』
『お願いします!』
『ありがとうございます!』
『さようなら!』

などなど。
たったこれだけの挨拶やお礼の言葉が言えるか言えないかで、人生は大きく変わっていきます。
特に、最初の挨拶はコミュニケーションの一歩目で、キチンと挨拶することで自分の身を正し、人の心を穏やかにさせます。
人間か関係が円滑になるのなら、しないよりしたほうがいいですよね!

あなたのチームでは、学校では近所ではどうでしょうか?
仲間内では自然と交わされるはずですが、如何でしょうか?

敵対関係にある人や嫌いな人、嫌な人にはしない人が多いですよね!
挨拶をすることで「私はあなたの味方です」という意思表示になります。
人によっては敵か味方かの判断材料になってしまうこともあるかもしれません。

それだけに挨拶は重要で怖いものです。
人によっては、まったく気にならない人もいるようですが、その人は、もともと挨拶をしない人に多いようです。

挨拶は人間関係の基本であり原点だと私は思います。
野球がどんなに上手くても、どんなに勉強ができても
挨拶ができない人は人間としての資質を疑わざるを得ません。
挨拶が習慣になるように!

相手より先に挨拶できれば最高です!

4.礼儀知らずと呼ばれないためにも

相手の立場を思いやる基本の礼儀は、自分ファーストでは身につきません。
礼儀知らずの失礼な自分優先の人がなんと多いことか!
礼儀とはちょっと違うかもしれませんが、マナーの悪い人も増加傾向にあるように感じます。
野球は、『思いやりのスポーツ』です。
礼儀と通ずるところがありますよね!!
  
相手の目線に立って、相手を敬う気持ちがなければ挨拶や礼儀は身につきません。
ほとんどの少年野球の方針になっているのは、将来子供たちに良好な社会生活を将来送ってもらうためです。
こんな世の中だからこそ、お父さん、お母さんたちの願いが、そこにあるのでしょう!
指導者や親御さんたちが見本になることが、大事ですネ!