目次

1.野球少年の親御さん!過保護にはなっていませんか?

自分の子は、可愛いですよね!?
可愛さのあまりに何でもかんでもしてあげてませんか?

野球の世界では、自分で判断しなければならないプレーがたくさんあります。
過剰なくらいに手伝ったり、やってあげたりすると子供は自分でやらなくなります。
お母さんが用意してくれたりするのが、当たり前だと思ってしまうのと、挙句の果てには忘れ物などをした時には、「お母さんが、用意するのを忘れたから俺は悪くない」とお母さんのセイにしてしまいます。
そして、人に頼り、自分で判断しなくなり、責任も取らなくなってしまいます。

2.野球の試合や練習を見ていると感じることがたくさんあります。

野球の道具の準備や後片付けの時に見られる光景。


●野球の道具の準備や後片付けをまったくやらない。
●嫌なことはしない。
●重たいものを一人で移動しているのを見かけても手伝わない。
●ボールが足もとにあっても拾おうとしない。気づかない。
●見て見ぬふりをする。
●指示があっても真っ先にはやらない。言われても直ぐ動かない。
●トンボをきれいにかけられない。
●準備や後片付けが遅い。

野球の試合中で見られる光景


●バットを引かない。
●ファールボールなどのボールを拾いに行かない。
●人からの指示を待つので、プレーが遅れる。
●次のプレーに対する想像力がないので、プレーが遅れる。
●判断力、決断力がが乏しく、プレーに迷いがある。
●周囲が見えていないので、指示が出せない。
●観察力が乏しい。

大げさと感じるかもしれませんが、誰かがやってくれるみたいな感じで、すべて他人に判断をゆだねてしまい、自分では何もしないのです。

子供のためにと思ってやってあげていることが、実はこんなに影響があるのです。
本当に不思議なくらい野球のプレーに現れます。
これらのことは、野球をするうえで致命傷になりかねません。
たったひとつのプレーで負けてしまうことがあるのですから。
その反対の素晴らしいプレーを目指したいものです。

3.野球は、準備が大切なスポーツです。

Ⅰ)準備をするには、想像力が必要となってきます。

例えば
●今日は暑くなりそうだから、飲み物を多く持っていこう。
●今日は暑くなりそうだから、着替えをもっていこう。
●昨日雨が降ったから、ソックスを余分に持っていこう。
●寒くなるかもしれないからVジャンをもっていこう。
などなど。

先のことを考え準備をしたりすることで、想像力が身についていきます。
「飲み物がなくなったら当番の人にもらおう」なんて考えている子がいたら、もってのほかですけど。

お母さんが、「○○だから、用意しておいたよ」、「○○だから、用意しなさい」では想像力は付きません。

「この前は、飲み物が途中でなくなったから多めに持って行こう!」と失敗から学び、自分で準備することで想像力が養われていきます。
練習や試合のたびに用意して行かないかもしれませんが、すべては本人のためです。
ここはぐっと我慢して、何か一つからでも初めて見てください。

Ⅱ)自分でできることは、自分でする習慣を!


家庭では、自分で出来る事、特に野球に関することは自分でやらせてください。
お母さんが支度や準備をしたほうが早いのはわかりますが、ここはグッとこらえて子供にさせましょう!
朝時間がかかったり、忘れ物したりするのなら「早く寝て、早く起きなさい」、「前の日に準備しておきなさい」というくらいに留めておきましょう!

こうすることで、野球で重要とされている想像力や判断力が養われていくと考えています。
さらに、野球だけではなくいろんな気づきも生み出してくれます。
親は、じっと我慢して放っておくことも大切でしょう。

野球をさせる目的の一つが、自立した人間になるためなのですから!