球仁球仁

保護者間のトラブルが一番厄介です。自分たちは、こうならないようにという願いを込めて実際にあった体験談を紹介します。

目次

少年野球の親が引き起こすトラブルや揉め事の実体験談!解決は難しい。

なぜうちの子がレギュラーじゃない?親同士がいがみあい

1)勝利至上主義と大勢の選手がいるからこそ起こる軋轢

私が小学校6年の時の話です。
90名ほどの大所帯の少年野球チームに所属していました。
対外試合に臨むときは4~6年生のおよそ40名で試合会場へ行き、その中からメンバーが選出されて当日の朝に発表されるという流れ。
レギュラーメンバーはほぼ5~6年生の間から選ばれており、私は固定のレギュラーでした。
私のポジションはセンター。足が速かったからです。

同じ6年生でも殆ど試合には出られない子が5名ほどいました。
そのうちの一人のお父さんが非常に野球熱心な方でした。
臨時のコーチを買って出て、練習の時などにノッカーを務めることもありました。
自分の子供に対しては、野球のこととなると非常に厳しく指導していました。
しかし自分の子供はほとんど試合に出してもらえません。
メンバーの決定権を持つ監督に何度か直談判している様子を見かけたことがあります。
うちの子はこんなに頑張っている、最近はバッティングも上達してきたなどをアピールしていましたが、息子のポジションであるショートには、不動のレギュラーがいました。
守備力も打撃力も、彼の息子とは明らかな実力差を持つレギュラーがいたのです。
それは誰の目にも明らかでした。監督は、実力が劣る者を情けで起用するタイプではありません。
それは対戦相手に失礼だと考えていたからです。

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練習試合の時でも、色々な選手を出さないんですかね?レギュラーを固定しすぎると良くないと思います。勝利至上主義の弊害です!

2)自分の子供を使ってもらえず、周囲に八つ当たり

その補欠ショートの父親は、そのうちレギュラーメンバーの悪口を言うようになってきました。
レギュラーの親に向かって「お宅の子は実力はまあアレだけど、挨拶の声が大きいからよく見られる」とか「今日はお宅の子のエラーが無ければ勝てる試合だった」などと当該メンバーの親に直接嫌味を言うこともあれば、関係無い子の親にチクるように話したりもしていました。私たち子供にも聞こえるように話すので非常に不愉快でしたし、名指しされた子はとても辛そうな顔をしていた思い出があります。
子供心に変わった人だなあと感じていました。

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普段練習を手伝っているのも子供をレギュラーとして使って欲しいからというのが見え見え

3)やっとこさ監督が事態を収拾。けれど体質を変えないと同じことが繰り返される。

その人の話をいつも「そうですねえ」と受け流すように笑顔で応えていた他の保護者達ですが、ある日、同じように嫌味や陰口を聞かされていると「いい加減にしてくださいよ!」とある子の母親にきつい口調で言い返されました。
すると「あんたは野球のこと全然わかってねーんだよ」とか言い返す始末。

ついに堪忍袋の緒が切れたのか監督が口を挟みます。
「永遠に補欠でも何も言わずに頑張ってる子とその親御さんの気持ちを考えなさい!」練習以外にそんな強い言い方をする監督を見たのは6年間で初めてでしたので、子供も保護者もみんな背筋がシャキッと伸びました。
幸いなことに、それ以降、彼の嫌味発言を聞くことは無くなりました。
というよりもほとんどグラウンドに姿を見せることはありませんでした。
親が来て嫌味を言うことが無くなったので、補欠の息子も以前より生き生きと練習に励むようになり皆ハッピーとなりました。

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我が子の活躍を願うのは、どの親も同じです。行き過ぎた行動で辛い目に合うのは子供です。保護者間のトラブルに第三者が入り解決するのは難しそうです。子供のためにと思っていることが、実は自分のためにやっていることに気がついて欲しいです。